日本レコード協会との連携企画として、昨年より同協会の正会員レーベル18社に所属する次世代アーティストを紹介している「Coming Next Artists」。シーズン2では各界の著名人やミュージシャンによる新人アーティストの新作のディスクレビューと、4人のキュレーターによる対談企画を展開する。対談企画には金澤ダイスケ（フジファブリック）、藤井隆、沙田瑞紀（ねごと）、mabanuaがキュレーターとして参加。それぞれ話を聞きたいアーティストとトークを交わし、新人たちの魅力を探っていく。

イラスト / Washio Tomoyuki

レコード協会の正会員レーベル18社に所属するアーティストの作品を、さまざまな分野の著名人やミュージシャンがレビュー。

金澤ダイスケ（フジファブリック）、藤井隆、沙田瑞紀（ねごと）、mabanuaの4人のキュレーターが、それぞれ話を聞きたい次世代アーティストにインタビュー。

金澤ダイスケ（カナザワダイスケ）: フジファブリックのキーボード担当。2004年のデビュー以降「銀河」「茜色の夕日」「若者のすべて」などヒット曲を生み出すが、2009年にメンバーの志村正彦が急逝し、2011年夏より金澤、山内総一郎（Vo、G）、加藤慎一（Ba）の新体制で再始動した。金澤はバンド内で作詞や作曲も担当しているほか、ASIAN KUNG-FU GENERATIONやすかんちのライブサポート、外部アーティストの編曲や楽曲提供など幅広く活躍している。フジファブリックとしては2019年1月に最新アルバム「F」をリリース。7月24日にはニューシングル「ゴールデンタイム」を発売し、10月20日には大阪・大阪城ホールにてデビュー15周年を記念したライブ「フジファブリック 15th anniversary SPECIAL LIVE at 大阪城ホール2019『IN MY TOWN』」を行う。

藤井隆（フジイタカシ）: 1972年3月10日生まれ。1992年に吉本新喜劇オーディションを経て、お笑い芸人として吉本興業入り。2000年にシングル「ナンダカンダ」で歌手デビューし、同年「NHK紅白歌合戦」に初出場する。数々のシングルのほか、2002年発売のアルバム「ロミオ道行」、2004年発売のアルバム「オールバイマイセルフ」などで高い評価を得ながらも、2007年8月発売のシングル「真夏の夜の夢」以降はしばらくアーティストとしての活動を休止。2013年6月にニューシングル「She is my new town / I just want to hold you」で6年ぶりにアーティスト活動を再開し、2015年6月におよそ11年ぶりとなるオリジナルアルバム「Coffee Bar Cowboy」を主宰レーベル・SLENDERIE RECORDから発表した。同レーベルでは自身の作品のほか、2016年8月に早見優「Delicacy of Love」、2018年6月にレイザーラモンRG「いただきます」、同年9月に椿鬼奴「IVKI」をリリース。2019年2月には鈴木京香のシングル「dress-ing」、同年4月には伊礼彼方のカバーアルバム「Elegante」をプロデュースした。

沙田瑞紀（マスダミズキ）: 1991年生まれ。ねごとのギタリストとして2010年に1stミニアルバム「Hello! "Z"」でメジャーデビューを果たした。2019年7月にバンドを解散し、eckeやSYMBOLのドラマーでもあるsugawaraとユニット・miidaを結成。10月に東京・下北沢GARAGEでmiida初のワンマンライブ「first show」を開催する。

mabanua（マバヌア）: バンドOvallのドラマーをはじめ、プロデューサー、シンガーとしても活躍するアーティスト。Ovallの活動と並行して2008年にソロ活動をスタートし、11月に初のソロアルバム「done already」をリリースした。2012年に発表した2ndソロアルバム「only the facts」はiTunes Storeのダウンロードランキングで1位を獲得するなどロングヒットを記録。またChara、Gotch（ASIAN KUNG-FU GENERATION）、矢野顕子、くるり、RHYMESTER、米津玄師、藤原さくら、Negiccoなどのプロデューサー、ドラマー、リミキサーを担うほか、CM楽曲や映画、ドラマ、アニメの劇伴も多数担当。2018年にはテレビアニメ「メガロボクス」の劇伴を手がけ、6月にオリジナルサウンドトラックがも発売された。同年8月には前作から約6年ぶりとなるアルバム「Blurred」を発表。2019年6月には既発曲「Call on Me feat. Chara」のノレッジによるリミックス音源を配信リリースした。